不動産売却の相談で、最初に何を話せばよいか分からない方へ
- コラム
不動産を売るかどうか迷っていても、いざ不動産会社へ相談しようとすると、
「何から話せばよいのだろう」
「まだ何も決まっていないのに相談してよいのだろうか」
「資料をそろえてからでないと相談できないのではないか」
と、ためらう方は少なくありません。
最初の相談では、売却理由や希望価格をきれいにまとめておく必要はありません。
まず伝えていただきたいのは、現在どのような状況で、何が分からず、どこで判断が止まっているのかです。
相談することと、売却を決めることは別です。
売るかどうかを決める前に、確認すべきことや、今後の選択肢を整理するための相談でも構いません。
【最初から売却方針が決まっている必要はありません】
不動産売却の相談というと、
・売却時期が決まっている
・希望価格が決まっている
・家族の意見がまとまっている
・必要な書類がそろっている
という状態で相談するものだと思われがちです。
しかし、実際には次のような段階から相談が始まることもあります。
・親の家を今後どうするか迷っている
・相続した実家を売るか残すか決まっていない
・住宅ローンが残っている家を売れるのか知りたい
・住み替えたいが、先に売るのか先に買うのか分からない
・査定を受けたが、会社によって金額が違い判断できない
・売却中だが、問い合わせや内見が少なく不安を感じている
・他社へ依頼中だが、現在の説明が妥当なのか確認したい
このような場合、最初に結論を出す必要はありません。
何が決まっていて、何が決まっていないのかを分けることが、相談の第一歩です。
【最初に話す内容は三つ程度で十分です】
相談の際は、すべてを順序よく説明しようとしなくても大丈夫です。
まずは、次の三つを分かる範囲で伝えてください。
【1.どの不動産について相談したいのか】
住所を正確に伝えられなくても、最初はおおよその地域で構いません。
例えば、
・横浜市金沢区にある親の家
・横浜市港南区にある現在の自宅
・横浜市栄区で相続した空き家
・横須賀市にある親族共有の家
といった伝え方でも、相談を始められます。
マンションの場合は、マンション名、部屋の広さ、築年数などが分かると、より具体的に確認できます。
【2.現在どのような状況なのか】
続いて、現在の状況をそのまま伝えてください。
例えば、
・まだ売るか決めていない
・家族に相談できていない
・荷物が残ったままになっている
・住宅ローンが残っている
・査定を受けたが内容が分からない
・すでに媒介契約を結んで売却中
・価格変更を提案されている
などです。
「うまく説明できない」ということ自体も、相談内容の一つです。
状況を聞きながら、不動産会社側が確認事項を整理するのが本来の相談です。
【3.今、一番分からないことは何か】
すべての疑問をまとめる必要はありません。
まず、一番気になっていることを一つ伝えてください。
例えば、
・売るべきか残すべきか
・いくらで売れる可能性があるのか
・住宅ローンを完済できるのか
・片付け前でも相談できるのか
・家族に何を説明すればよいのか
・査定額をどう比較すればよいのか
・価格変更を受け入れるべきか
・今の不動産会社に任せ続けてよいのか
などです。
相談の目的は、その場ですべてを決めることではありません。
次に確認することを明確にすることも、十分な相談の成果です。
【最初の相談では決めなくてよいこともあります】
不動産会社へ相談する前に、次のことまで決める必要はありません。
・売却するかどうか
・売り出す価格
・いつまでに売るか
・どの不動産会社へ依頼するか
・仲介で売るか、買取を利用するか
・荷物をすべて片付けるか
・家族全員の最終意見
ただし、決めなくてよいことと、確認しなくてよいことは違います。
例えば、売却するか決めていなくても、所有者の名義、住宅ローン残高、固定資産税、空き家の管理状況などは、早めに確認した方がよい場合があります。
売却を急かさないことと、何も確認せずに先延ばしにすることは同じではありません。
【手元にあると相談しやすい資料】
資料が何もなくても、相談を始めることはできます。
そのうえで、手元に次のような資料があれば、分かる範囲で確認してみてください。
【親の家や相続した実家の場合】
・固定資産税の納税通知書
・登記識別情報や権利証
・相続関係が分かる書類
・建物の図面や購入時の資料
・空き家の写真
・家族から聞いている経緯
相続登記や税金については、不動産会社だけで判断できない内容もあります。
必要に応じて、司法書士や税理士などへ確認すべき範囲を整理します。
【現在の自宅や住み替えの場合】
・住宅ローンの残高が分かる書類
・購入時の売買契約書
・固定資産税の納税通知書
・管理費や修繕積立金が分かる資料
・今後購入を考えている住宅の予算
・希望する引っ越し時期
住み替えでは、査定価格だけでなく、住宅ローンを返済した後にいくら残るかを確認することが重要です。
売却後の手取りが分からないまま購入計画を進めると、予算や時期を判断しにくくなります。
【査定後や売却中の場合】
・不動産会社から受け取った査定書
・媒介契約書
・販売報告書
・販売図面
・ポータルサイトの掲載画面
・価格変更を提案された際の説明
査定額や販売状況は、金額だけを見ても判断できないことがあります。
価格の根拠、想定する販売期間、問い合わせ数、内見数、競合物件などを合わせて確認します。
【家族の意見がまとまっていなくても相談できます】
親の家や相続した実家については、家族の意見がそろっていないこともあります。
その状態で不動産会社へ相談すると、売却を勧められ、家族関係が悪くなるのではないかと心配される方もいます。
しかし、最初の相談で売却を決める必要はありません。
まずは、
・現在の所有者は誰か
・誰がその家を利用しているか
・今後住む予定の人がいるか
・管理を続ける場合、誰が費用と手間を負担するか
・売却する場合、何を家族で決める必要があるか
を整理します。
「売るか残すか」という結論だけを話し合うと、意見がぶつかりやすくなります。
先に事実や負担を分けて確認すると、家族で話し合う内容が見えやすくなります。
【他社に相談済みでも現在の状況を確認できます】
すでに査定を受けている方や、媒介契約を結んで売却中の方でも、別の不動産会社へ相談することはできます。
ただし、相談の目的は、現在の不動産会社をすぐに変更することではありません。
まず確認したいのは、
・査定価格の根拠が説明されているか
・現在の販売価格がどのように決まったか
・問い合わせや内見の状況
・販売図面や写真に改善できる点がないか
・価格変更の理由が数字で説明されているか
・媒介契約の更新前に何を確認すべきか
といった内容です。
不動産会社を変えれば、必ず売れるわけではありません。
価格、物件の条件、販売方法、担当者との情報共有のどこに原因があるのかを確認せず、会社だけを変えても、同じ状況が続くことがあります。
現在の依頼先を否定するのではなく、今の販売状況を客観的に確認することが大切です。
【グリーンエステートが相談の際に確認していること】
グリーンエステートでは、不動産売却の最初の相談で、無理に売却理由や希望価格を決めていただく必要はないと考えています。
それよりも先に確認したいのは、
・誰が所有している不動産なのか
・今後その不動産を使う予定があるのか
・住宅ローンや維持費がどの程度あるのか
・家族の意見はどこまでまとまっているのか
・何を一番不安に感じているのか
という点です。
希望を伺うことは大切です。
ただし、希望だけで売却方法を決めることには賛成できません。
売却する場合と残す場合、それぞれの負担や選択肢を確認したうえで、ご自身で判断できる状態をつくることが必要です。
【このような状態なら一度相談した方がよいと考えます】
次のような状態が続いている場合は、売却を決めていなくても、一度状況を確認した方がよいでしょう。
・何から調べればよいか分からず、数か月以上そのままになっている
・空き家の管理や固定資産税が負担になっている
・家族との話し合いが、同じ内容の繰り返しになっている
・住宅ローン残高と売却価格の関係が分からない
・査定額の差が大きく、会社を選べない
・売却中だが、販売状況の説明を理解できていない
・価格変更を提案されているが、理由に納得できない
・担当者へ質問しにくく、そのまま任せている
相談することで、すぐに売却を進めるとは限りません。
確認した結果、当面は売らずに管理を続ける、家族で再度話し合う、必要な登記や資料確認を先に進めるという選択肢もあります。
重要なのは、分からないまま止めておくのではなく、次に確認することを明確にすることです。
【まとめ】
不動産売却の相談では、最初から事情をきれいにまとめる必要はありません。
まずは、
・どの不動産について相談したいのか
・現在どのような状況なのか
・今、一番分からないことは何か
を伝えるだけでも、相談は始められます。
売るかどうか、いつ売るか、どの会社へ依頼するかは、状況を確認した後に決めても構いません。
一方で、所有者、住宅ローン、維持費、家族の意見、現在の販売状況など、判断に必要な情報は早めに確認した方がよい場合があります。
「何を相談すればよいか分からない」という段階から、確認する順番を整理していきましょう。
【ご相談について】
横浜市金沢区・港南区・栄区・横須賀市を中心に、不動産売却を考え始めた方のご相談をお受けしています。
まだ売ると決めていない方、親の家や相続した実家について迷っている方、住宅ローンが残っている方もご相談いただけます。
他社で査定を受けた方や、現在ほかの不動産会社へ売却を依頼している方からのご相談も可能です。
最初にすべてを説明する必要はありません。
LINEから、
「親の家について相談したい」
「住宅ローンが残っている」
「査定を受けたが判断できない」
「現在売却中だが、販売状況を確認したい」
など、現在分かっていることをそのままお送りください。
査定書や販売報告書などがある場合は、内容を確認しながら、何を不動産会社へ質問すべきか、次に何を判断すればよいかを整理できます。
LINE相談
https://lin.ee/q7TBqFC
相談内容や対応方法を確認したい方は、相談ページもご覧ください。
https://greenestate.jp/consultation/
対象エリア外の方や、資料を見ながら第三者の意見を確認したい方は、オンライン相談やセカンドオピニオンもご利用いただけます。
https://greenestate.jp/online-sale-support/
現在の不動産会社との媒介契約変更や、乗り換えを勧めることだけが目的ではありません。
今の状況で何が分かっていて、何を確認する必要があるのかを整理し、今後の進め方をご自身で判断していただくための相談です。